志伝流とは―About Us―

東京剣舞会エッジー志伝流ーは、殺陣・舞踊を基調とし、獅子舞・居合・忍者演舞など多岐にわたって活動しているクリエイティブグループです。我々は、「伝統」を重要視しつつ、テクノロジーや新時代の風潮を取り入れた”Neo Japanesque”をテーマに活動しております。単に一般受けする新規性よりも、千年先を見通した伝統芸能のあり方を根底に据えております。

なぜ、刀と扇子を学ぶのか

「刹那的視野」と「全体的視野」の形成

殺陣はあくまでも「お芝居」です。単なる演技ではなく、刀というある種の凶器を用いたお芝居であり、自分一人で作り上げるものではありません。そのため、相手及び自分が絶対に怪我しないようにするために、瞬発的な判断力と継続的な集中力が必要とされます。

 志伝流では、瞬間ごとの適切な状況把握と、演目全体を通した想像力を養うため、イベント等の舞台を通じてそれらを学ぶ機会を多数設けております。

「気品」と「風度」を養う

     志伝流では、武士道精神に基づいた人格形成を目指しています。「仁・礼・忠・誠」を中心に、日本に伝わってきた心の在り方を基に指導しております。
 具体的には、刀という凶器を振るうことへの覚悟を通して、自己の精神を磨くことを目的としています。
 また、舞踊を取り入れた動きは、日本人ならではの気品を養うことへと通じます。刀/扇子と向き合いつづけるうちに、稽古場だけではなく、日常生活においても一目置かれるような大器をもつ人物を目指し、門下生一同日々修行しております。

和文化の魅力の再発見

     日本における芸能の特長の一つに、「全ての物事に対して可能性を見出す」ことが挙げられます。例えば、日本における「茶道」は、「喫茶の文化は世界中にあるが、それを昇華して芸術にしたのは日本だけである」と言われております。
     我々は、殺陣という伝統芸能にも同じことが言えると考えております。本来であるならば「芸術」と正反対の場所に位置する「戦い」という場面を、いかに美しく、格好よく魅せられるかを究めたものが「殺陣」であると考え、何事にも芸術性を見出す和文化の素晴らしさを、改めて認識していただくきっかけになれるよう邁進しております。